高齢者のHbA1cによる血糖コントロール基準値の目標

高齢者特有の問題に配慮した血糖コントロール目標の設定

高齢の糖尿病患者は重症低血糖により死亡するリスクが高いことが判明しています。そこで日本老年医学会合同委員会は「高齢者糖尿病の血糖コントロール目標」を2016年に発表しました。

高齢者糖尿病血糖コントロール目標の基本的な考え方

血糖コントールが行き過ぎないように

  1. 患者個人の健康状態を十分考慮して、個別に目標値を設定する
  2. 目標の下限値を設け、過剰に血糖コントロールをしない

といいうように指導しています。

また、認知機能の低下や複数の病気を発症している人については柔軟な対処をとるようにしています。

基本的には2013年熊本宣言で発表された血糖コントロールの目標値はHbA1c7.0%未満であることに変わりはありません。

高齢者糖尿病の血糖コントロール目標(HbA1c値)

患者の特徴・健康状態を下記3つのカテゴリーに分け、重症低血糖に陥りやすい薬剤(インスリン製剤、SU薬、グリニド薬など)の使用指針を示しています。

  1. カテゴリー:認知機能が正常。なおかつ*ADLが自立している
    • HbA1c7.0%未満では使用しないこと
    • 65歳以上75歳未満でHbA1c7.5%未満なら使用可。HbA1c6.5%が下限
    • 75歳以上ならHbA1c8.0%未満で使用可。HbA1c7.0%が下限
  2. カテゴリー:軽度の認知障害・認知症がある。または*基本的ADLは自立してるが*手段的ADLは低下している
    • HbA1c7.0%未満では使用しないこと
    • HbA1c8.0%未満なら使用可。HbA1c7.0%が下限
  3. カテゴリー:中度の認知症または基本的ADLが低下。または多くの併存疾患や機能障害がある
    • HbA1c8.0%未満では使用しないこと
    • HbA1c8.5%未満なら使用可。HbA1c7.5%が下限

*ADLとは生活するのに不可欠な機能で、基本的ADLは着衣、移動、入浴、トイレの使用などを、手段的ADLは買い物、食事の準備、服薬管理、金銭管理などを示しています。

単にHbA1c値で輪切りにするのはなく、高齢の患者さんの状態を細かく診て慎重に薬を投与しようというわけです。

まとめ

  • 高齢者糖尿病は重症低血糖を招きやすい
  • 行き過ぎた血糖コントロールをしないよう下限を設ける
  • 心身機能の個人差が大きいため個別性を重視した目標を設定

 
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