知っておくべき!HbA1cの数値で分かる今後起こり得る症状とその進行

※肉だけ食べていればよいといった食事療法、、荒木先生...正気ですか?

HbA1cのめやすはおおざっぱに言って、

  • 5.4%未満:普段の血糖値が正常な人(大食いしても大丈夫です)
  • 5.4~6.4%:時々血糖値が高めな人(境界型糖尿病といっていいでしょう)
  • 6.5%以上:糖尿病(正式に)

と考えられています。

HbA1c5.5%を超えたあたりから血糖値が高いグレーゾーンに入ります。これは、インスリンを分泌する力が弱まっていることを意味します。

では、数値ごとに詳しく見ていきましょう。


(目次)

HbA1c5.6~5.7%は、60代男性の平均値なので20代、30代は安心できない!

HbA1c5.6%は60代男性の平均値ですが、20代、30代では初期のインスリン不全の兆候と考えられる数値です。若いのに還暦男性と同じHbA1c値では問題です。

日本糖尿病学会でもHbA1c5.6~5.9%は正常高値(将来糖尿病になるリスクがある)としています。

HbA1c5.6~5.7%をまとめると、

  • 還暦男性の平均値
  • 空腹時血糖値70mg~80mgだとインスリン不全が疑われる
  • 20代、30代なら初期のインスリン不全

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HbA1c5.8~5.9%は、境界型糖尿病のギリ一歩手前

この範囲の数値は年齢によりとらえ方が変わります。HbA1c5.8%は50代男性、70代女性の基準値、5.9%は70代男性、60代女性の基準値だからです。

しかし40代であればこの数値は境界型糖尿病といえます。動脈硬化から心筋梗塞、脳梗塞へと、水面下で病が進行している状態です。

実際、HbA1c5.9%の人が脳梗塞を起こしています。その人は肥満と脂質異常症(以前の高脂血症のこと)と高血圧も併発していましたが。

HbA1c5.8~5.9%をまとめると、

  • 50代以上の男女の基準値
  • 40代なら食後高血糖を抱えた境界型糖尿病
  • 動脈硬化から心血管疾患を起こす可能性がある
  • ブドウ糖負荷試験も受けたい
  • 食事制限をはじめ生活改善が必要

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HbA1c6.0~6.1%は、覚悟を決めて血糖コントロールに立ち上がる時!

日本糖尿病学会では境界型か、糖尿病型か、ブドウ糖負荷試験を受けて判定されるレベルです。境界型であれば生活習慣指導がなされ、糖尿病と判断されれば病院の受診が勧告されます。

下記数値に照らし合わせて判定します。

 

境界型          

糖尿病型 

空腹時血糖値          

110~126mg/dl未満

126mg/dl以上 

食後2時間後血糖値        

140~200mg/dl未満

200mg/dl以上

HbA1c6.0~6.1%をまとめると、

  • 血糖コントロールに立ち上がる時期
  • 食後高血糖が始まり動脈硬化を招きやすい
  • 6%を超えたら食事・運動・生活習慣の大幅な改善を

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HbA1c6.2~6.3%は、境界型糖尿病に片足を突っ込んでいる

年代別のHbA1c基準値はみな6.0%未満だということを考えると、HbA1c6.2~6.3%は少なくとも境界型糖尿病といえます。病院の診療では、HbA1cが6.3%を超えるとたとえ高血糖が確認できなくとも糖尿病とみなされることが多いようです。

ブドウ糖負荷試験を受ければその結果によって境界型糖尿病型かに分けられます。

境界型」と判定された場合、約3分の1が正式な糖尿病に、残りのうち3分の1が境界型のまま、3分の1が正常値に戻るといわれます。

食事療法と有酸素運動でまだ大いに改善できる段階

この数値の人には肥満が多いようです。内臓脂肪によってインスリンの働きが弱まる、インスリン抵抗性が考えられるので、まずは減量に努めましょう。

5~10%の減量ですべての数値が良くなるといわれています。そのためには食事療法と運動が大切。「楽しく」「ムリなく」行うことで習慣化させましょう。

食事療法

  • 低カロリー低脂肪:外食やコンビニでカロリー表示を気にするだけでも変わってきます
  • 糖質制限:主食(ごはんやパン)より低脂肪高タンパクなおかずを中心に
  • 繊維質(食物繊維)で血糖値上昇を抑制:野菜はもちろん白米を麦ごはんや玄米に代えればカンタンに繊維質アップ
  • 空腹からのドカ食い禁止:血糖値の高低差が大きいのが最も×。少食を頻回のほうが良い

有酸素運動

  • 食後30分のウォーキングが最適
  • 速足で軽く息が弾みながらも会話ができるくらいのレベル食後1時間後に行うのが最も効果的
  • 散歩や仕事の移動での歩行程度でも食後なら有効
  • 食前の筋トレ+食後の有酸素運動が最強

改善効果が反映されるのは少なくとも2か月後。HbA1cは1~2か月の血糖の平均値だからです。

HbA1c6.2~6.3%をまとめると、

  • 境界型糖尿病の初期値である
  • 食事療法と運動で糖尿病発症率を半分以上抑えられる
  • カンタンな食事制限と食後のウォーキングだけでも効果大

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HbA1c6.4~6.5%は、自分ではどうにもならないので医師に相談!

HbA1cが6.5%なら糖尿病確定です。

HbA1c6.4%では、

  • 空腹時血糖値126mg/dl以上、時間後血糖値200mg/dl以上なら糖尿病確定です。
  • 空腹時血糖値110~126mg/dl未満、2時間後血糖値140~200mg/dl未満なら再検査をして判断します。

糖尿病の臨床診断フローチャート

病院での糖尿病の診断には日本糖尿病学会が定めた「糖尿病の臨床診断フローチャート」が用いられます。HbA1cと血糖値の両方を測定し、双方の結果をもとに診断します。

下記1~4のいずれかが確認できれば「糖尿病型」と判定し、1~3までのいずれか+4が確認できれば正式な「糖尿病」と診断されます。

  1. 早朝空腹時血糖値126mg/dl以上
  2. ブドウ糖負荷試験2時間後血糖値200mg/dl以上
  3. 随時血糖値200mg/dl以上
  4. HbA1cが6.5%以上

どちら一方が「糖尿病型」である場合、再検査を繰り返して数値を追跡していきます。そして、両方が「糖尿病型」となれば糖尿病が確定します。

また、病院など診療の現場ではHbA1cの検査結果をもとに下記のような項目においての判断基準を設けています。

項目 

HbA1c値 

基準範囲(大多数の人が正常とみなす範囲) 

4.6~6.2% 

診断基準(実際に糖尿病と診断するための医学的な基準)

6.5%以上 

コントロール目標値 

6.9%以下 

糖尿病の疑いが否定できない  

6.0~6.4% 

将来における糖尿病発症のリスクが高い          

5.6~5.9%  

※実際の診断基準値と正常とみなされる基準範囲との間に隙間があります。6.3%、6.4%です。これらは「糖尿病の疑いが否定できない」グループに属しています。

HbA1c6.4~6.5%をまとめると、

  • HbA1c6.4%でほぼ糖尿病、6.5%は糖尿病確定
  • まだ受診してなければすぐに医療機関の受診を
  • 糖尿病と診断されたら血糖コントロールが大切
  • 医師による治療のもと食事療法や運動療法は継続

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HbA1c6.6~6.7%は、合併症を進行させないようにインスリン療法!

この段階ではほとんど自覚症状はありませんが、放っておくと合併症へと進行します。そこで、病院ではインスリンの分泌力を測る「血中インスリン測定」を行い、その結果が治療方針を決めるうえでのポイントになります。

インスリン分泌指数が、

  • 0.4以上:食事・運動療法のみ
  • 0.1~0.4:食事・運動療法+薬物治療
  • 0.1以下:食事・運動療法+インスリン療法

となります。

インスリン分泌指数は(30分後のインスリン値-0分後のインスリン値)÷(30分後の血糖値-0分後の血糖値、です。

ただ実際は一人一人の病態の様子、検査値、年齢、併発してる病気やドクターによって治療方針が変わります。したがって、早めにインスリン療法を行うこともあれば、そうでない場合もあります。

HbA1c6.6~6.7%をまとめると、

  • 病院の医師の指示による治療が必要
  • 食事療法・運動療法は欠かせない
  • 合併症が水面下で進行している
  • インスリン分泌能力を測定し治療方針が決まる
  • 月1回の通院で検査をし、数値を追跡することが大切

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HbA1c6.8~6.9%は、合併症予防のギリ一歩手前の時期

合併症予防の目標値はHbA1c7%です。そのため6.8~6.9%は、高値・低値どちらの方向からやってきたかによって見方が異なります。

次の2つの表を参考にしてください。

目標

目標値HbA1c(%)

血糖正常化を目指す際の目標 

6.0%未満 

合併症予防のための目標 

7.0%未満 

治療強化が困難な際の目標 

8.0%未満 

 

血糖コントロール指標(HbA1c値) 

評価

HbA1c6.2%未満 

優 

HbA1c6.2~6.9%未満

良  

HbA1c6.9~7.4%未満

可(不十分) 

HbA1c7.4~8.4%未満            

可(不良)

HbA1c8.4%以上              

不可

HbA1c6.8~6.9%をまとめると、

  • 見方によりポジティブにもネガティブにもなる
  • 糖尿病合併症予防のための目標は克服している
  • 血糖値とも併せて総合的に判断することが必要

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HbA1c7.0%以上は、合併症ゾーン突入。8.4%以上で加速度的に深刻!

HbA1c7.0%以上になると、神経障害・網膜症・腎症といった細小血管合併症のリスクがぐんと高まります。そのため、薬物投与やインスリン療法といった本格的な治療を要します。

合併症の具体的な症状

  • 腎不全
  • 年間14000人以上が糖尿病による腎不全で人工透析を開始しています。4年生存率は約50%。10年以内にほとんどが亡くなるというデータもあります(個人差があります)。

  • 壊疽
  • 年間3000人以上が壊疽による足の切断を余儀なくされています。

  • 網膜症

  • 糖尿病網膜症は近年レーザー光凝固手術で光の有無程度はわかるようになりました。が、それでも年間3500人以上が糖尿病で失明しています。

また、現在治療中にもかかわらず、

  • 年齢が69歳以下
  • ここ半年処方が変わらない
  • HbA1c7.4%以上が半年以上続いている

ということであれば、糖尿病専門医に切り替えましょう。

放っておくと、

  • 5~6年で両足のしびれ、麻痺、痛みが進行
  • 7~8年で視力の低下
  • 10~13年で腎不全による人工透析が必要に

といったことになりかねません。

また、HbA1cが8.0以上の重度の糖尿病患者には認知機能が低下している高齢者も多く、「低血糖状態」になることが多いです。そのため、「血糖値を穏やかにする」ことに重きが置かれるようになりました。

実際のHbA1c8.0以上の人の治療法をみてみると、下記のようになります。

  • 食事療法だけの人4.9%
  • 内服薬の人8.3%
  • 内服薬とインスリン療法の併用の人30.5%

2013年には全糖尿病者の約6割がHbA1c7.0未満を達成しています。

ただ、注意しないといけないのは薬を飲みさえすれば良くなると思ってしまい、食事療法をないがしろにしてしまう点です。

 
HbA1c7.0%以上をまとめると、

  • HbA1c7%以上は糖尿病合併症の進行が問題
  • 血糖コントロールにおける合併症予防のための目標値はHbA1c7,0%未満
  • 薬物投与やインスリン療法などに加えて合併症の治療も加わる
  • 高齢者など治療強化が困難な場合はHbA1c8.0未満を目標にする

 
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